優勝しました。おめでとう!!

  • 2013/08/07(水) 20:20:21

 
 昨年と同じく決勝戦まで駆け上がってきたマリノスユース。昨年取り逃した”クラブユース優勝”というカップを掲げる為に戦った決勝戦は、かなり押される我慢の展開が続きました。先制される展開ながら試合終盤の粘りを見せて同点に。延長戦で3つのゴールを叩きこんで、マリノスユースが13年ぶりに夏のチャンピオンとなりました。








2013年8月3日(土) 18:00キックオフ
日本クラブユースサッカー選手権(U18)・決勝戦
ニッパツ三ッ沢球技場 ・45分*2 延長10*2 
横浜F・マリノスユース 4−1(延長) サンフレッチェ広島ユース

得点:
横浜Y 17田崎遼太郎2、8新里涼2
広島Y 8宮原和也


横浜F・マリノスユース

−−−9武颯−−11深澤知也−−
−14汰木康也−−11田中健太−
−−20長倉颯−−6早坂翔−−−
13尾身俊哉−−−−−3福田圭佑
−−25長田健−−4上野海−−−
−−−−−−1田口潤人−−−−−

交代
45分 4上野海   → 18斎藤海
58分  9武颯   →  8新里涼 
63分 10田中健太 → 17田崎遼太郎
78分 11深澤知也 → 15瀬賀悟
107分 13尾身俊哉 → 12鈴木浩一郎

サブ:31谷口裕介、5中村凌







<試合雑感>

 前日に準決勝を戦ってから、24時間経っていない中で決勝が行われました。一昨年は、マリノスが準決勝第一試合でレイソルが第二試合で勝ち上がり、優勝したのはレイソルということを思うと、試合終了時3時間のリカバリ回復時間よりは、試合に臨む精神的な強さの方が求められるんじゃないかなーとは思ったりはしました。
 試合会場はニッパツ三つ沢球技場。いい感じの風が吹く環境で選手にとってはやりやすい気候なんじゃないかなーとは思いました。

 ここまでの勝ちがりですが、8/25〜8/2まで9日間で6試合を戦って勝ち上がってきました。8/3に決勝ということで連戦による疲労や移動などもある中で精神的なタフさが求められるゲームとなります。

 マリノスユース
 Gr1 2−1 vs千葉 
 Gr2 2−1 vs仙台
 Gr3 1−2 vs札幌 グループ1位で決勝Tへ
 R16 5−0 vs柏
 QF  3−1 vs札幌
 SF  2−1 vsG大阪

 サンフレッチェユース
 Gr1 0−0 vs山形
 Gr2 3−2 vs富山 
 Gr3 1−1 vs甲府 グループ2位で決勝Tへ
 R16 3−2 vs浦和 *延長
 QF  3−2 vs愛媛
 SF  3−2 vs清水

 マリノスはここまで勝ち上がるのに、2012年の王者を続けて撃破してきました。決勝トーナメント1回戦では、2012年全クラ王者の柏レイソルを破って昨年決勝のリベンジを果たして、準々決勝では、2012年Jユースカップ王者の札幌U18を破って、準決勝では2012年Jユースカップ準決勝で敗戦したリベンジを果たしました。決勝は、2012年高円宮杯覇者の広島ユースとなります。このシュチュエーションは、マリノスユースが2010年にJユースカップを制した時と似ています。
 広島ユースとの対戦は、その2010年のJユースカップ準々決勝(長居陸上・延長で5−3勝利)以来の対戦となります。

 マリノスのスタートメンバーは準決勝から変更なし、1戦1戦結束を高めてきたメンバーで臨みます。サブメンバーで若干の変更があり、森孝輔から鈴木浩一郎に変更がありました。前でも後ろでも使える浩一郎のメンバー入りは良い選択だと思いました。
 対する広島ユースは8宮原和也がスタートから出てくるかと思いましたが、ベンチスタートで臨みます。広島ユースはトップと同じく1トップ2シャドーの3バックで臨むために、変則的な相手に対して如何に主導権が取れるのか勝負かなーとは思いました。





 前日の準決勝は仕事が終わってからの移動でキックオフには間に合わずに、なんとか康也のゴールには間に合う時間には到着出来ました。この決勝は早めにニッパツに到着してメインスタンドから観戦しました。自分が着いてからも多くの方がスタンドを埋めてくれました。惜しむらくはトップチームのゲームが平塚であったことにより、マリノスサポーターの多くがユースに来たくても来られない状況になったことは残念でした。これは昨年の仙台アウェイと被る日程となったことも同じ状況ではあります。ユースを優先してくれたサポーターがゴール裏に陣取って弾幕を張ってホームの感じを出していきます。この試合はトーナメントの山型の関係により、広島ユースがホーム側ベンチを使って、マリノスユースがアウェイ側ベンチを使うことになりました。ニッパツでの試合でありながらアウェイ側ベンチを使うっていうのは、なかなかない経験だと思います。ユニフォームのカラーは広島が白いセカンドユニを着て、マリノスはトリコロールのホームユニを着ました。この選択に関しては審判の指示なのか、抽選なのかは分かりませんがマリノスユースにとっては良かったです。







 18時にマリノスユースのキックオフで試合が始まります。試合立ち上がりは静かな展開でありながら、広島ユースのポゼッションが少しづつ高くなっていきます。両ウイングが高い位置を取って開いているので、マリノスユースはどちらかに寄せたいのですが、マリノスの左サイドが大きく空くことになり、そこに広島ユースの14番がフリーで待っている状況は、そこに決定的なボールが来たら危ない感じが凄くしました。康也と尾身のポジションバランスが凄く難しい感じとなっていました。広島の変則的なポジショニングに少し引っ張られる感じでマリノスのペースにならない時間が長く続いて、広島が攻勢に出ていきます。そこをセンターバックの二人やGK田口がきっちりと抑えきって無失点に前半は抑えます。
 後半立ち上がりに、広島は宮原を左ウイングに入れてきました。マリノスはセンターバックの上野を斎藤に交代しました。前日の試合の疲れも考慮した事なのかなーと思いました。広島の宮原はワイドに開いた位置で仕事されるのは嫌だなーと思っていたら、後半から10分以内にその宮原に先制ゴールを狙い澄ました右隅に決められてしまいます。まさにうまいなあというようなシュートでした。マリノスは、流れがなかなか掴めないのを選手交代で変えていきます。新里が前に入って相手ディフェンスラインを追いかけまわす泥臭い役回りを実行に移して、健太に代えて田崎を入れてワイドの選手を奥へ押し返していくような突破力を見せていきます。そうして徐々にマリノスがペースが来て攻撃の時間が出てきます。そうして70分に、左から来たボールを田崎が左足でゴールへ流し込みマリノスが同点に追い付きます。

 同点のまま逆転まで行きたかったのではありますが、そこまでは持っていけずに90分が終わって延長に入ります。







 延長にはいると、マリノスが同点に追い付いての勢いを出してきます。広島ユースは運動量が落ちたのを感じるとともに、マリノスユースの前からの追いかけによるパスミスが多く出てくるようになってきて、拾ったボールからマリノスが攻勢を仕掛けていきます。ゴール裏の応援もマリノス側に多くの子供たちが声を枯らして応援を始めたことによるパワーが出ていたのかと思います。そして、延長前半9分に左サイドから攻撃を仕掛けたマリノスユースが康也のボールから繋いだボールが交代で入った新里の元へ、冷静にキーパーのいない場所へ流し込んでついにマリノスユースが2−1と逆転します。新里はバックスタンド方向へ行きかけてからメインスタンド前で喜びを爆発させます。すぐに延長後半に入って、残り10分に守り切れば優勝は決まりますが、マリノスユースは守ることよりも攻める事を選択しました。負けているチームのように前への圧力を仕掛けていきます。その原動力となったのは田崎遼太郎でした。ドリブル突破からのシュートで延長後半だけで3本のシュートを記録する活躍で、その1本がキーパーが弾いてのこぼれ球をハーフボレーで詰めた新里が3点目をきめて、更にアディショナルタイムにはハーフカウンターから新里のプレゼントパスを田崎が豪快に蹴り込んで4−1としてタイムアップ。

 広島ユースの試合が終わるまであきらめないチーム力の強さを真正面から受け止めて、それを延長戦で見事にひっくり返したマリノスユースの強さは讃えられていいのかなーとは思います。ニッパツ三つ沢に駆けつけたサポーターの後押しというのは、確実にあったと思うし、そのプラスのパワーが選手の背中を押したのかなーと思います。





 日本クラブユース選手権の準決勝と決勝が三ッ沢での開催となってから、マリノスユースが優勝を飾ったのは初めての事です。”三ッ沢へ帰ろう”という合言葉は、帰るだけで満足してしまう感じで嫌だったのですが、これからは”三ッ沢でカップを掲げよう””三ッ沢で優勝しよう”という合言葉に変わると嬉しいなと思います。

 夏の全クラでマリノスユースが優勝を飾ったのは実に13年ぶりの事です。ここまで長かったなーとは思いました。毎年毎年、予選リーグ、那須の順位決定戦、グループリーグ、トーナメントと戦う中で、試合毎の波を無くしてチーム力を高めていったマリノスユース。今回の結果は、今まで育成に関わってきたすべての人のものだとは思います。また、この日の試合会場に駆けつけていたマリノスユースOBやニコ生で見ていたOBにとっても大いに感化を受けたかと優勝だと思うので、それぞれの目標へ向かって新たなる決意が生まれているといいなと思います。


 マリノスユースの次なる目標はプリンスリーグ関東の制覇です。夏の合宿以降はクラブユースチャンピオンとして見られられるので、対戦相手からの厳しいプレッシャーを受けることになると思いますが、それを打ち破って新たなタイトルが獲得できるように頑張って欲しいなと思います。