観戦記:2005.7.30 PSM 横浜対バルセロナ

  • 2005/07/30(土) 22:00:00

2005 PSM 日産スタジアム 19:00KO 41917名 晴・暑
横浜Fマリノス 1−1 バルセロナ(スペイン)
 前半 0−1
 後半 1−0

得点者
(横)77分勇蔵
(バ)44分シャビ

警告
(横)19分ドゥトラ
(バ)
メンバー
<マリノス>
−−−坂田大輔−−清水範久−−−
−−−−−−大橋正博−−−−−−
−上野良治−那須大亮−マグロン−
ドゥトラ−−−−−−−−−田中隼磨
−−−松田直樹−−河合竜二−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

45分 マグロン、河合→中西、勇蔵
−−−坂田大輔−−清水範久−−−
−−−−−−大橋正博−−−−−−
−上野良治−中西永輔−那須大亮−
ドゥトラ−−−−−−−−−田中隼磨
−−−松田直樹−−栗原勇蔵−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

59分 隼磨→後藤
−−−坂田大輔−−清水範久−−−
−−後藤裕司−−−−大橋正博−−
−−−上野良治−−那須大亮−−−
ドゥトラ−−−−−−−−−中西永輔
−−−松田直樹−−栗原勇蔵−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

69分 清水→狩野
−−−坂田大輔−−狩野健太−−−
−−後藤裕司−−−−大橋正博−−
−−−上野良治−−那須大亮−−−
ドゥトラ−−−−−−−−−中西永輔
−−−松田直樹−−栗原勇蔵−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

80分 上野→熊林
−−−坂田大輔−−狩野健太−−−
−−後藤裕司−−−−大橋正博−−
−−−熊林親吾−−那須大亮−−−
ドゥトラ−−−−−−−−−中西永輔
−−−松田直樹−−栗原勇蔵−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

85分 坂田→山崎
−−−山崎雅人−−狩野健太−−−
−−後藤裕司−−−−大橋正博−−
−−−熊林親吾−−那須大亮−−−
ドゥトラ−−−−−−−−−中西永輔
−−−松田直樹−−栗原勇蔵−−−
−−−−−−榎本達也−−−−−−

ベンチ入り
下川健一、塩川岳人、山瀬幸宏


<バルセロナ>4-3-3
−−−−−−−9エトー−−−−−−−
20デコ−−−17ファンボメル−−8ジュリ
−−−15エジミウソン−−6シャビ−−−−
12ファンブロンクホルスト−−−−−−2ベレッチ
−−−23オリゲール−−−5プジョール−−−
−−−−−−1ビクトル・バルデス−−−−−

45分 ファン・ブロンクホルスト →シルビーニョ
45分 デコ →ラーション
45分 プジョル →イニエスタ
45分 ファン・ボメル →ガブリ
62分 エトー →ロナウジーニョ
67分 ベレッティ →ダミアー

サブ:
25 ジョルケラ 28 ルベン 4 マルケス
21 ロドリ 22 ピトゥ 30 メッシ

<試合内容>
 6/12に対戦したバルセロナと、1ヶ月半後での再戦となった試合です。前回点の取り合いの末に、3−3となったゲームでしたが、バルセロナが離日する際に、もう一度来日するかも?と話をしていたのですが、それがマリノスとの再戦となりました。バルサ側からの強い要望で、前回は代表選出などで来日できなかった、ロナウジーニョ、エトー、プジョル等が加わってベストのメンバーでの来日を果たす約束という事での対戦となりました。
 試合告知が有ったのは、3週間前と告知には厳しい短い時間でしたが、観客は結局4万人を超えました。ゴール裏の二階席は空席が目立ちましたが、メインやバックの指定席はかなりの観客の入りでしたから、収入面ではペイできたのでは無いかと予想出来ます。

 この試合、バルサは、来日は前回と同じく前日に日本入りしました、ベストのメンバーは来日しましたが、時差の関係でベストのコンディションでは無いかとは予測されました。マリノスは、怪我人が結構出ていて、前回得点を上げている、大島が目の周りの骨を骨折、奥が肉離れで離脱、更に、正GKの哲也が試合当日にコンディション不良でメンバーから外れて、山瀬功治も腰痛によりメンバーから外れました。久保は腰にブロック注射を打った関係でこの試合にはでられません。バルサはベストのメンバーで来日したのかも知れませんが、迎え撃つマリノスはベストにはやや程遠いメンバー構成となりました。

 試合は、前半はマリノスが4バックをかっちり引いて守りを選手たちが選択して臨みます。バルサは両サイドを大きく開いて張っている布陣で、サイドチェンジも早くて正確な為に、デコとジュリが張るサイドに対して、隼磨とドゥトラがそこを対応する感じでサイドは上がれませんでした。そのために攻撃は、ボランチからのロングフィードでFWの坂田や清水に合わせる攻撃に終始して、なかなか中盤で押し上げての厚い攻撃は見られずに単発での攻撃のみに終始してしまって、坂田も清水もミスでボールを奪われてばかりいました。その中で前半に目立ったのが、マグロンで、まだ合流して初めての試合、それもフルコートでの練習はあまりやっていなかったとの事でしたが、試合が進むに連れて徐々にチームにフィットしてきて、ボール受けて反転してスパッという感じでFWにロングフィードをあわせる技術の高さを見せてくれました。ポジションは、右MFの様でもあり、ボランチのようでも有りましたが、試合が進むにつれて、確実にボールを受けてバルサのプレスをかいくぐって次に繋いでいくプレイは、チームメイトに徐々に浸透していき、前半終了間際には、マグロンが中盤の底でゲームメイクをしていたような感じにも見受けられました。コンディション面で45分間の出場に終りましたが、もっとプレイを見ていたかったです。
 それ以外に悪い意味で目立っていたのは、達也でキック精度がサイドぎりぎりを狙っているのは分かるのですが、タッチラインを切る事も多くて、中央に蹴りこんでいましたけど、中央に蹴ったら、当然相手の選手も多くて、ヘディングでの競り合いも勝てずに、こぼれも拾えなくて相手に渡るという感じで、結局悪循環でした。サイドに蹴れば1対1での勝負に持ち込めるのだから、サイドを割ってもいいから狙って蹴って欲しいと自分では思います。それで得点チャンスが生まれるのでしたら貴重な武器となるし、キック精度は元々持っているはずですしね。
 前半は、ジローがプジョルにプレスをかけてこぼれたボールを大橋が奪って、ミドルを打ったシーンくらいしか得点の匂いはしなかったです。シュートは枠を外れてしまいましたけどね。しかしこのシーン後は、相手もミスするんだという気持ちが芽生えて少しだけ気持ちが前向きになったの感じました。
 前半はこのままスコアレスで終わると思いましたが、ゴール前のクリアボールを、サイドで相手に直接渡してしまい、そのクロスからシャビにフリーのヘッド叩き込まれて、失点してしまい、前半が終ります。

 ハーフタイムに、マリノスゴール裏にて、遠藤彰弘選手の神戸への移籍セレモニーがあり、お立ち台の上でマリノスへの気持ちを語ってくれました、花束を受けて、マリノスゴール裏をバックからメインまで手を上げて回ります。その間、”アーキ、アキヒロ、アキヒロエンドー”のコールがずっと唄い続いていました。

 後半に入って、両チームとも選手を何人も入れ替えてきました。バルサはこの交代を見て、やはり時差によりコンディションが優れないのかなとは感じました。マリノスはマグロンを予定通り45分で交代して、河合と隼磨の位置が今ひとつコンビがしっくり行っていなかったのを、勇蔵をいれて守備を再整備していきます。
 後半は、ややマリノスは相手の交代の隙をつこうと前目には行きますが、やはりシュートが枠に飛ばないなーとは感じました。バルサはゴールで細かなパスを繋いで攻撃に来ますが、決定的なシュートを達也が止めて行きます。後半はゴール前のシーンがやや増えてきました。アップにでるロニーへの声援にいらつきながら試合に集中するのが難しかったです(苦笑)62分にそのロニーが出てから俄然対抗意識で声が大きくなるマリノスサポータの声が大きくなリます。ロニーはやはりボールが集まり、マリノス選手がうかつに飛び込ませない間合いがあるようで結構見てしまってパスワークで崩されかけていましたが、最後のところで止めていたと思います。
 59分に隼磨に代えて後藤を入れました、後藤は中盤でうばってからのボールを自らの突破で数人交わしてからの前へのパスを出したり、マークをある程度捨ててスペースに飛び込んでいく動きを見せるようになって、その意識がチームを活性化させて攻撃的に前へ行く意識が高くなったと感じました。狩野もよく勝負していたとは思いすし、前への意識は高かったとは思います。
 77分に大橋の左CKから勇蔵が豪快にフリーで飛び込みヘッドを決めて同点に追いつきます。バルサ選手が誰も付けなかったを見て、やはり疲れで集中が欠いていたとしか思えなかったのはあります。
 1−1と同点にしてから更に盛り上がるマリノスサポータでしたが、それに押されるように前に前にとマリノス選手が勝負に行っていたとは思いますが、最後は大橋のシュートがGKに止められてしまい、逆転には結びつかずに、1−1のドローで二回目の対戦は終りました。

<試合雑感>
 ”本当のバルサ?”ってなんだろうと思います。サッカーを見ている人は理解していると思いますが、全ての試合を全てMAXのコンディションとモチベーションで臨むのはほぼ不可能なのは理解しているかと思います。
 当然国内リーグのライバルとの対戦やタイトルがかかる試合、その選手やチームにとって意味のある試合ってのがコンディションやモチベーションがMAXで臨まないといけないと思いますが、スペインから遠く離れた異国の地で行われる親善試合。その試合にMAXで臨むには、やはり数日前から来日して練習をしていく中で時差を取って環境や空気になれないとコンディションは上がらないとは思います。前回のバルサは1試合目のマリノス戦より2試合目のレッズ戦のほうが明らかにコンディションが上向きで試合が出来ていました。
 そういった意味で、マリノスがつけたこの試合のタイトル”THE決着”という意味を理解してのバルサ側は試合に臨んできたわけでは無いかとは思っています。バルサフロント
はそういう意識は多少有ったのかもしれませんが、監督や選手はそれほどの意識は無かったと思います。”本気のバルサを見れる!”と試合前に書きましたが、本気のバルサは見れませんでした。というのがこの試合を見た感想になるのか、本気になっても初戦たいしたことが無いと言うのかは本気のMAXのバルサを自分の目で直接試合を見たことが無いので判らないです。
 個人の技量の差は有るのは間違いないですが、それがサッカーの全てでは無いのは判りきった事なので、今度こそは、本気のバルサと対戦してみたいですね。初戦日本に来ての親善試合・集金ツアーですから、MAXは出してくれないのは明白だから、バルサ側が招待してくれて、バルサのホームスタジアム、カンプ・ノウで試合をしたいなと思いました。

 マリノス側から見ると、マグロンは結構出来そうなプレイを何度か見せてくれたのでチームにフィットしてきたら、人を使ったゲームメイクを出来そうなので、山瀬功治と合って来たらどんなプレイを見せてくれるだろうかと少しワクワクしますね。中盤に、奥、マグロン、山瀬と並んで、後ろは那須が見回るような感じになれば、ゲームを支配していけるんじゃないかという期待感を感じました。そして、やっぱ後藤裕司ですね、前回の対戦が自信になっていたのかも知れませんが臆することなく果敢にチャレンジしていく姿勢はすっごくたのもしかったですね。まだまだゲームに入っていく力を育てていかないといけないと思いますが着実に伸びていっていると感じました。サテでは今ひとつだったのをみると、全ての試合で同じパフォーマンスを出すにはもう少し時間がかかるかもしれないので、同じパフォーマンスが出せるように頑張っていっていって欲しいと思います。


<選手評価>
達也: 6.0 良いセーブをしてシュートを止めていた。キックはもっと練習を!
直樹: 6.5 集中力よくカバーに入っていた 
河合: 5.5 右バックでやや判断に迷う場面があり
ドゥ: 5.5 あまり上がれなかった。後半はやや余裕が出来たが、足を気にしていたシーンが気がかり
隼磨: 5.5 守備に忙殺されて、らしくないプレイ振り
那須: 6.0 厳しく守ってバイタルを埋めていた。
良治: 5.5 淡々とプレイしていたが、攻撃に絡めず
マグロン : 6.0 ミドルパスの精度やボールキープ力の高さは見せた。
大橋: 5.5 もっともっと精度を高めて欲しい、決定期に顔を出すだけじゃ駄目。
清水: 5.0 決定期はあったがジローらしくものに出来ず。
坂田: 5.5 裏へ抜ける動きを繰り返ししていたが、チャンスでの集中力を高くして欲しい。

勇蔵: 6.0 貴重な同点ゴールを決める、守備では破綻なく守る 
中西: 5.5 ボランチと右サイド起用、守備の人でした。
後藤: 6.0 ダイナミックに動いて攻撃陣を活性化させる。
狩野: 5.5 ボールを受けて勝負する姿勢が良かった。
熊林: -.- 
山崎: -.- 

<コメント>

マリノス公式

岡田武史監督
 結果に関しては何も言うことはない。ただ、これは我々がよかったということではない。正直、ディフェンスに関しては、そこそこやれるとは思っていた。ただ攻撃は奥、山瀬功、久保、大島が出られないので、厳しいと考えていた。
ただ、もっとトライさせたかった。ハーフタイムで、引き分けたからと言って勝ち点がもらえるわけではない。攻撃について、もっと勇気を持ってトライしようと話した。しかし、なかなかゴールに向かったプレーができなかった。救いは、途中から入った若い選手たちで、彼らの方がリスクを恐れずに積極的に仕掛けてくれていた。
技術の差があることはわかっていた。しかし、せっかく、こういうチームと戦えるチャンスを与えられたのだから、もっとチャレンジさせたかった。もっと力を出させてやりたかった。

大橋 正博
MVPは、たまたま僕がもらっただけです。チーム全員が同じ考えを持ってゴールに向かっていった結果です。惜しいシュートもあったがペナルティエリアの中に入っていくという意識を強く持ってやっている。

栗原 勇蔵
スコアは1−1だったが、バルセロナは余裕だったと思う。ロナウジーニョはやはり巧いです。飛び込めなかった。ゴールはノーマークで決められました。遅れて飛び込んだら、マークが誰もいなかった。

那須 大亮
スリーボランチは、飛び出しやバランスなどもっと詰めなければならないことが多い。バルサの選手は周りがよく見えている。ルックアップさせないくらい、もっとプレッシャーを掛けなければならなかった。


[ 更新日時:2005/08/02 13:13 ]