観戦記:2008.11.29 横浜vs東京V

  • 2008/11/29(土) 22:00:00

「12番目の選手に代わりはいない。#3松田直樹」

試合開始前に電光掲示板に大写しになった、俺マリでの言葉。その言葉を見て、俺達がやらなきゃと想いを強くしたトリコロールのサポーター達。その想いに応えるべく頑張った選手達。ホームゲーム最終戦は、素晴らしい結果となりました。

横浜F・マリノス 2−0 東京ヴェルディ
得点者:松田直樹、長谷川アーリアジャスール

<布陣>

・横浜F・マリノス

−−−−−金根煥−−−−−−
−−兵藤慎剛−−狩野健太−−
田中裕介−−−−−田中隼磨
−−小椋祥平−−河合竜二−−
−中澤佑二松田直樹栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

隼磨→清水
河合→アーリア
金→坂田
−−−−−坂田大輔−−−−−
−−兵藤慎剛−−狩野健太−−
田中裕介−−−−−−清水範久
−−小椋祥平−−アーリア−−−
−中澤佑二松田直樹栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

サブ:高桑大二郎、金井貢史、小宮山尊信、水沼宏太

・東京ヴェルディ

−−平本一樹−−大黒将志−−
−飯尾一慶−−−−柴崎晃誠−
−−菅原智−−−福西崇史−−
和田拓三−−−−−富澤清太郎
−−那須大亮−−土屋征夫−−
−−−−−土肥洋一−−−−−

飯尾→広山、福西→大野、菅原→河野

サブ:高木義成、福田健介、萩村滋則、船越優蔵

<試合雑感・試合展開>

−試合開始前

 ホームゲーム最終戦は、毎年、新横浜パフォーマンスの会場となっていることから、トリコロールランドの場所には、大きなステージが出来ていて、多くのよさこい踊りが見ることが出来ました。ケータリングカーは、多く出ていましたが、今年は駅前広場のほうが広くなった関係で、半分はそちらにいったこともあり、店舗が少なくなったことで、どの店も行列が出来ていました。お好み焼きや焼きそばの店が多すぎだなーって少し感じました。
 普段より1時間位早い開門時間で、スタジアム入り。ぽかぽか陽気で、いい気候の中でゲームが行われるなーって感じましたし、この日の日産スタジアムの芝生は、傍目には綺麗で、1週間前よりも選手は良いピッチでゲームが出来るんだろうなーってのも感じました。ANAデーということで、限定タオマフを東ゲート前広場で購入して、スタジアムショップで少し物色してからスタンドに戻って、試合開始を待ちました。よさこい踊りの、WeareF・Marinosやルンバに併せて、スタンドでもトリパラが回っていました。

 トリコロールマーメイズは、スクール生の小さい子もピッチに登場して、トップメンバーと共に踊りを披露して、ラインダンスに足を上げる小学生の女の子の集団を、微笑ましく眺めていました。

−試合開始

 この日のメンバーは、佑ニが股関節の怪我から復帰して、いきなりスタメンとなりました。来週の浦和戦での復帰予定でしたが、予定以上に早くコンディションを戻してくれました。裕介がセンターバックから左サイドに入って、小宮山がベンチに下がった以外は、前節の千葉戦と同じ布陣でした。佑ニ・直樹・勇蔵の並びだと、佑ニが普段は中央でラインコントロールをするのですが、この日は直樹がセンターに入りました。千葉戦と同じようなコントロールでという木村監督の思いもあったのかと感じます。サブには、契約非更新の報道があった高桑が久々にベンチに入ります。金井も代表から戻ってきて久々のベンチ入りでしたねー。学はベンチから外れましたが、12月はユース専属でも良いのかなとは感じています。
 対するヴェルディは、那須がなんとキャプテンマークを巻いて来ました。外国籍選手が誰もいなくて、ボランチの福西に要注意かなーとは感じました。元日本代表の大黒は、ここにいましたねー。

 選手入場前、アナウンスと共に電光掲示板に、俺達のF・マリノス、ホーム最終戦バージョンが流れ出しました。今季の開幕前からのポスター活動の日々がフラッシュバックされてきます。その最後に、選手の言葉が並んできて、その選手の想いに、ぐっと気持ちがこもりました。泣きたい気持ちを抑えつつ。

 両チームの選手が出てきてピッチに散ってゲームが始まります。マリノスは、千葉戦の後半の様な戦いぶりをしようと最初からパスをつないでいきますが、ヴェルディは中盤で激しく当たってきて、なかなかボールホルダーの狩野や兵藤にいい形でボールが納まりません。クナンもボランチからのボールを前線でターゲットになりますが、土屋、那須、福西など競り合いでの相手ファウルを取ることに長けたプレイヤーにうまく対応されてしまい、クナンのファウルとなるケースが多かったです。
 最初のチャンスは、ヴェルディでイーブンでこぼれたボールに、平本がダッシュで追いついてエリア内、哲也がボールに言った身体が、平本がボールをゴール方向ではなくて、左へ大きく動かした後に倒れて、PKかとヒヤッとしましたが、ここでの笛はならず。こういうシーンは他チームでは良く見られます。PKになるケースは多いと思います。しかし、明らかに平本はPK狙いで倒れて、交わそうと言う考えも無く、しかもボールにはとても追いつけないような長いボールをゴール方向とは違う方向に蹴ってしまったのが、PK判定にならなかった理由だとは思います。審判は相手を倒す意思がGKにあるかどうかをしっかり見極めてくれていたと感じました。

 この流れで得点までもって行きたかったのですが、ボールを徐々につないでいくマリノスですが、パスを出した後のアフターチャージがヴェルディには多くて、それもファウルにならない程度のチャージという、菅原、福西というもっとも嫌いなタイプのボランチがヴェルディにはいるので、その選手にゲームを切られてしまい、シュートチャンスまで持っていくことは少なかったです。逆にヴェルディは、飯尾のシュートや平本のシュートがあり枠をはずしながら。前半はスコアレスで後半に折り返します。
後半は選手交代はなし。

 マリノスは前半と同じくパスをつないで、相手マークを引き剥がす役割を愚直に続けていきます。前目の選手が広く色々なところに顔を出すことでDFが引っ張られていきます。そして、ヴェルディのカウンターを、直樹が戻って福西から奪ったところから攻撃が始まり、ドリブルでハーフラインを抜けて、前を行くマリノス選手に引っ張られる形で、ヴェルディの選手も下がっていきます。マリノスの強気の押し上げるディフェンスとは対を成す消極的な守り、それを付いて、エリア近くになって、中央に余っていた那須がおざなりに足を出した瞬間、直樹の足から放たれたミドルシュートは放物線を描いて、GK土肥の伸ばした手が届かない位置でネットに突き刺さって、欲しかった先制点が生まれました。直樹の下へフィールドプレイヤー全員が集まっての激しい祝福が、このチームの結束力や団結力を見ているようでした。
 先制したことで勢いの出るトリコロールの若き攻撃陣、明らかに足が止まり始めた緑の守備陣を切り裂いて、パスを繋いで攻撃に行きます。特に狩野は完全にチームの王様として君臨、全てのチャンスは狩野の動きから生まれていき、右サイドからドリブルで那須をステップで交わしてのシュートは惜しくもGKに弾かれましたが、この試合最大の見せ場。右CKに向かう際に両手をぐるぐる回してサポーターを煽る姿は、頼もしさも覚えました。もっともっととコールが熱く激しくなっていきます。

 ヴェルディは流れが止まらないままで、中盤の選手を続けて交代させていきます。福西をベンチに下げた采配は、トリコロールのサポーターの溜飲を下げた事でしょう。3人尾交代で少し中盤のつくりが変わってチャンスを生み出していきますが、そこは鉄壁のDF陣が跳ね返していきます。マリノスもジロ−、坂田を入れて、中盤での前からの守備意識を徹底させて、時間稼ぎと共に、チャンスがあれば前へ意識を見せ付けます。

 アーリアが入って3人の交代が終わってから、ロスタイムはちょっと長めの4分でした。1点差では何が起きるか分らないなーって感じていましたが、前からのプレスが効いていて、坂田や兵藤がサイドでボールを奪いに行ったところで、中途半端にヴェルディの選手が中央へ蹴ったボールに、柴崎が納めようとしたところに、アーリアが猛然とボールを奪取、GKと1対1になったアーリアは冷静に右隅に流し込んで、貴重な追加点を上げます。サポーターへ向かって喜びを表しながら、そこへ兵藤や狩野が飛び込んで笑顔を見せるアーリア、このゴールが、J初ゴールとともに、トップでの公式戦初ゴール。短い時間の出場ながら、嗅覚に優れたボール奪取力でのゴールは、トリコロールのスタンドを歓喜の渦に巻き込みました。タイムアップの時間まで、ルンバではなく、アモール=愛で締めくくったマリノスサポーター。スタジアム中が気持ちの良い”トリコロール愛”で包み込まれていきました。

 そしてタイムアップ。2−0として、クラシコ・アウェーの借りを返すと共に、ホーム最終戦を飾って、勝利で終えることが出来ました。

−試合後

 試合後、ホームゲーム最終戦ということで、セレモニーが用意される中で、このゲームのマンオブザマッチ表彰とインタビューのために、直樹とアーリアがお立ち台に立ちました。直樹のインタビューはほろりとさせてくれる内容ではありましたが、今季のJリーグの順位は納得は誰もしていないのですが、”天皇杯優勝!”を高々と宣言してくれましたので、そこへ向かって頑張っていこうと思いました。

 セレモニーでは、斉藤社長、そして木村浩吉監督の言葉が発せられました。斉藤社長のまじめなコメントの中で、”元日、くにたち(国立)”と言いかけたのは、今後、色々な場面で出てくるかと思いますが、元旦の国立へ向かっていきたいですし、浩吉コールの中で、チームを立て直した木村監督には来季もっともっと強いチームを作り上げてくれるようにお願いしたいです。

 選手達は、バックスタンドから、青・白・赤のサインを書いたボールを多くスタンドに投げ込みながら場内を回っていきます。選手達は最終戦を勝利したことで笑顔でサポーターのところへ向かってきてくれましたし、チーム状況が本当に良いんだなーって感じました。来季非契約報道のあった、大島や高桑も笑顔だったのを確認できました。ホームゴール裏に並んだ選手達が長いながーい列を作って、両手を繋いでいきます。サポーター達も隣同士で両手を繋いで繋いで、トリコロールのサポーターみんながひとつに繋がっていきます。その想いの強さはさまざまなんだけど、繋いだ手の先から、俺達のF・マリノスがもっともっと大きくなっていってくれる予感はしました。ためてためて、笑顔の万歳の中でセレモニーは終わりに向かって行きます。サポーターの中から、大きな大島ゴーコールが出て、高桑コール、ロペスコールに繋がっていきました。


 そして最後の最後にサプライズ、電光掲示板に登録選手が一人一人書いたサポーターへのメッセージが映し出されていきます。それを一つ一つ読み進めていくうちに、目には涙が浮かんできて、何人かのメッセージは眼に焼き付けることが出来ませんでした。

 ”ありがとう!” 田中隼磨
 ”相思相愛” 水沼宏太
 ”一生マリノス!” 斎藤学
 ”マリノスサポーター N0.1” アーリア 
 ”マリサポ愛してる” ”マリノスの応援が大好きです” ”横浜最高!” etc....

 その一人一人の選手達のメッセージの数々は、今年1年間、というかその前から、少しづつ少しづつ選手とサポーターとの距離感を近くしようとしてきて、自分達の応援やサポートが選手達に伝わっているんだと実感できました。

 リーグ戦は、来週、アウェー浦和戦を残すのみですが、その後は、天皇杯のタイトルへ向けての闘いが待っています。河合キャプテンが書いた、”元日優勝”を成し遂げるために、これからも頑張って行きましょう。