観戦記:2008.12.29 天皇杯SF 横浜vsG大阪

  • 2008/12/29(月) 22:00:00

天皇杯準決勝、国立セミファイナル。
”一人一人の気持ちを併せて〜辿り着こうぜ、最高の場所へ〜”

元日決勝の想いを焦がして焦がしまくった、トリコロールのサポーター達の魂の叫びは、120分間途切れる事は無かったのですが、延長後半に力尽きて元日決勝には辿り着けず....

天皇杯準決勝 国立競技場 15:00キックオフ
横浜F・マリノス 0−1 ガンバ大阪
得点者:山崎雅人(大)

<布陣>

・横浜F・マリノス

−−−−−金根煥−−−−−
−−兵藤慎剛−−狩野健太−−
小宮山尊信−−−−−田中隼磨
−−小椋祥平−長谷川アーリア−
−田中裕介中澤佑二栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

67分 金、隼磨→大島、清水
−−−−−大島秀夫−−−−−
−−兵藤慎剛−−狩野健太−−
小宮山尊信−−−−−清水範久
−−小椋祥平−長谷川アーリア−
−田中裕介中澤佑二栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

82分 兵藤→山瀬功治
−−−−−大島秀夫−−−−−
−−山瀬功治−−狩野健太−−
小宮山尊信−−−−−清水範久
−−小椋祥平−長谷川アーリア−
−田中裕介中澤佑二栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

102分 清水退場
−−−−−大島秀夫−−−−−
−−−−−狩野健太−−−−−
小宮山尊信−−−−−山瀬功治
−−小椋祥平−長谷川アーリア−
−田中裕介中澤佑二栗原勇蔵−
−−−−−榎本哲也−−−−−

サブ:飯倉大樹、松田直樹、天野貴史、坂田大輔

・ガンバ大阪

<試合雑感>

 この日のゲーム前日に、マリノスサポーターズカンファレンスが、黄金町のジャック&ベティで行われていて、2時間の濃密なカンファレンスで、気持ちを新たにして、この日の国立へ参集してきたトリコロールのサポーター達で埋め尽くされました。ホームゴール裏は、当初の席では入りきらなくなって、一部聖火台側の座席を開放して、対応していました。

 準決勝の国立は前試合の、U15全日本ユースの決勝が行われていた関係で、早い開門時間で集まったので、試合開始まで気持ちを入れ込まないようにするのがちょっと大変では有りました。

 哲也がアップに出てきて、哲也コールをしてから、サポーターのボルテージは最初から、対戦相手を飲み込もうと、この大一番で、一番気持ちの篭るサポソン”一人一人の〜”が大音量で唄いつづけられます。それはそれは全選手がアップで出て来るまで数十分、途切れる事無く唄い続けられていき、この試合に賭けるマリノスサポーターの決意が感じられる魂の叫びでした。そしてこの臨戦体制は、アップ中はずっと続けれる事となります。選手の魂の奥底に届いて欲しいという想いを情念を感じて欲しいと叫びつづけました。

 試合が始まります。メンバーを見ていくと、マリノスは河合が出場停止で、ボランチにはアーリアを起用してきました。直樹が風邪で体調をちょっと崩した事があり、ベンチに下がり、センターバックには裕介が起用され、中央を佑二が務める事になります。トップには高さと柔らかさのある、クナンを据えてきました。相手の戦いを見てのクナンの起用だったかと思います。その下には、兵藤と狩野が入ります。対戦相手のガンバは疲労感が有りながらもQFと同じスタメンでした。
 コイントスでマリノスが勝ちましたが、西日がGKが眩しいとエンドを変更しました、前半〜マリノスゴール裏へ向けてマリノスが攻めてくる形となります。

 ゲームは中盤でボールを奪い合う展開が続きます。ガンバのボールポゼッション力と回す力に対して、マリノスも真っ向勝負でぶつかっていきます。そこを逃げるのではなくて、真正面からパスワークで対抗していこうという気概が試合開始から見えて、好勝負になるんだろうなという予感は試合開始からありました。遠藤や明神は疲れがありながらも、パスカット力などは流石に上手くて、狩野が突破できるゾーンを、突破させてもらえません、バイタルでの勝負でなかなか勝てなくてサイドに起点を作りながら、クナンのライン裏での勝負で何とかしていこうとしますが、オフサイドに掛かったりしてなかなか裏ではもらえません。でも何度か続けていくうちに、微妙にラインがずれていきサイドで起点が作れるようになったりします。しかし、バイタルでボール回しで慎重にいこうという意識が見えすぎて、シュートを早く打ち切れません。ガンバも決定的な播戸のシュートはポストに弾かれます。前半はスコアレス。

 なお、この試合は松村さんが笛を吹きましたが、かなり流し気味の笛の吹き方をしていて、選手が結構痛んでいる場面でもゲームを続けようとするから、それは選手が怪我をするんじゃないかと最初から不安は有りました。

 後半に入っても似たような展開で、ガンバは、最初に、播戸を寺田に代えてルーカスをトップに持ってきます。後半は、ガンバの方が徐々にコンディションが落ちてきた印象はありましたが、得点が欲しいマリノスは2枚を同時交換、トップに大島を入れて、右サイドをジローにします。クナンも隼磨も悪かった訳では無いですが、変化が欲しいという交代ではあったかなと思います。ジローも多くボールを触って相手を押し込んでいきますが、攻撃面では、決定的な場面はなかなか作れず、ガンバは遠藤を負傷で諦めて選手を交代させて、この交代を突きたいところでしたが、突けずに、マリノスは3枚目の交代で功治を入れました。カかとの負傷から復帰したばかりで、何処まで出来るか本人も不安を感じていたようですが、持ち前の突進力を生かす場面はあまりなくて、90分が終了、延長に入ります。

 延長に入る前に、大きな円陣を組むマリノス。そこへ試合前と同じ気持ちで、”一人一人のー”を唄いつづけて、気持ちを新たにして、トリコロールが一つになって、相手を倒すゴールをと、気合を入れまくります。

 延長ではコイントスにマリノスが勝って、前半はガンバサポーター側に攻めていきます。日が落ちて西日の心配もなくなりました。攻めて攻めてゴールをと、願いましたが、延長前半で、功治がエリア無いでの突破で、ガンバ選手に2人に足を削られて負傷、歩く事も出来ない形でタンカで外へ、一人少ない中で、功治はスパイクごと足首をテーピングで丸めてピッチに戻ってきました。もう交代選手はいませんからね。
 更に、アクシデント、ジローが安田の突破に後ろからユニフォームを掴んだプレイに警告、これがこの試合2枚目のカードとなり赤紙で退場。本当に一人少なくなってしまいました。功治を右ウイングに移しての試合が進められます。

 延長後半になって、相手の攻撃を耐えて、数少ないチャンスにかけてゴールを狙っていたトリコロール、いい形でボールを奪って、人数かけてゴールへ来ましたが、シュートを打ち切れずに、そこからガンバのカウンター、人数が足りてない中で、寺田から山崎へのパスを、懸命に足を伸ばして佑二がカットにいきますが、届かずに、延長後半に失点。ゲーム残り3分。勇蔵を前線に上げる攻撃も、ボールがそこまで届く事は少なく、タイムアップ。天皇杯は準決勝で涙を飲む結果となりました。

 最後の最後まで、諦めずにトリコロールの勝利だけを信じて唄いつづけたサポーター、ピッチで動きつづけた選手達、勇蔵は両足が痙攣している中でプレイしていましたし、功治も負傷して、最後まで満足にプレイ出来ていた選手は少なかったので、PK戦になったとしても勝負運はどうなっていたかは解らないです。ゴールだけを狙いつづけた結果が、こういう結果とはなりました。この結果を噛み締めて悔しさを忘れない事が来季以降更に選手が成長出来る糧となるし、サポーターも忘れないで欲しい。


 試合後、しばし放心状態で、選手には何も声をかけられなかったです。試合前から周りのサポーターの音圧で気持ちがビンビン入って来ていて、それだけで涙が出るような感じでは有りましたが、泣くのは勝ってからだと思い直してゲームに集中して声を出しつづけました。気持ちをこめて。しかし、叶わず。試合後は、悔しくて悔しくて仕方がなくて、何をしても悔しさが募り、呑んでも呑んでも酔えない状態でも有りました。

 何事も本気でやるから嬉しいし悔しいし涙も出ると思う、マリノスを愛する気持ちが深くなったシーズンの最後のゲーム、悔しさばかりのゲームでした。この悔しさを咀嚼して、来季へ向けて少し充電をしてから、再び来季頑張っていきましょう。

 
 毎回、観戦記を読んでくださってありがとう御座います。