手拍子の音圧が導く逆転勝利

  • 2012/04/30(月) 23:55:00

 
 1点ビハインドの状況で、バックスタンドからゴール裏に広がる、マリノスを後押しする手拍子の衝撃的な波は、ゴールを後押しする勢いとなって6分間で3ゴールを生み出して、マリノスの今期初勝利を導きました。勝ちたい、ゴールが見たいという熱を帯びたスタンドの音圧は確実にゲームを変えたなと思います。この熱を忘れずにこれからのゲームに臨んでいきたいなと思います。巻き返しはここからです。







2012年4月28日(土) 16:00キックオフ
J1リーグ第八節
日産スタジアム
横浜F・マリノス 3−1 ヴィッセル神戸

得点: 小野(横浜)、谷口(横浜)、中澤(横浜)、大屋(神戸)



・マリノス

−−大黒−−小野−−
−斉藤学−−−俊輔−
−−兵藤−−冨澤−−
ドゥトラ−−−−小林
−−中澤−−勇蔵−−
−−−−飯倉−−−−

交代
後半20分 兵藤 → 谷口
後半43分 小野 → 青山
後半48分 ドゥトラ → 熊谷アンドリュー
 

サブ:六反、金井、森谷、松本翔



・ヴィッセル

−−森岡−−田代−−
−橋本−−−−野沢−
−−伊野波−大屋−−
相馬−−−−−−奥井
−−北本−イグアンソン-−
−−−−徳重−−−−

交代
前半46分 田代 → 都倉 
後半00分 橋本 → 小川
後半34分 森岡 → 田中 


サブ:嘉味田、高木、三原、茂木







<試合雑感>


 日産スタジアムでは、2011年8月の磐田戦以来、引き分けと負けを繰り返していたホームゲーム。今期の勝ちなし試合は試合前まで10試合を数えましたが、この日は勝利でその歴史には終止符を打ちたいゲームでした。
 対戦成績と同じようにホームゲームでは雨の試合が多くて、なかなかすっきりとしたゲームが送れなかったのですが、この日は朝から晴れ渡る気候で気持ちの良い晴れの中で試合が行われました。

 試合が始まるにわたってマリノスサポーターはゴール裏でコレオを用意して、この悪い流れを払拭していこうと頑張ります。いい流れを最初から作っていこうと考えます。

 マリノスのメンバーですが、小椋、中町、のボランチ二人が負傷しているために冨澤をボランチに投入して、兵藤が組む形となります。練習に合流していると報道に有ったマルキーニョスはこの日はベンチメンバーからは外れました、まだコンディション的な問題もあるのかなとは思います。トップは、大黒と小野が組んで、両サイドに学と俊輔が入ります。前からの守備面がどうなるかと、ゴールが決まるかというのが課題ではあります。
 対するヴィッセルですが、今期大型補強でセンターラインを整備して、田代、橋本、野沢がスタメンに入りましたが、その3人よりセンターバックに入った、イ・グァンソンの方が試合では目立ちました。神戸ゴール裏に弾幕がありましたが、漢字で書くと”李光善”なのですが、”琴光喜”と読んでしまったのはここだけの話です。なぜ相撲力士の弾幕がここに?と一瞬思いましたから。韓国の193センチ長身センターバックは、マリノス的にはキム・クナンで慣れているんじゃないかなとは感じた次第です。

 この時間のキックオフはバックスタンドにいると直射日光がバックスタンドに降り注いでかなり暑くなりました。つば付きの帽子がないと西日がまぶしい感じです。後半にはゴール裏の方向に太陽が隠れて影にはなってくれたのですけどね。





 試合が始まります。キックオフから攻撃的に出たのは勝たなくてはいけないマリノスの方でした。ボールを回しながら前方向へ人数を掛けてゴールへ向かいます。中盤の運動量やぽっかり空く悪癖がなくなって中盤からのバランスから熱い攻撃を仕掛けます。しかし、打っても打ってもゴールは生まれず。小野や大黒へのボールは、北本やグアンソンに撃墜される場面は多かったのですけど、それでも競る位置や競り方を考えて、こぼれ球をどのように展開していくかという事を考えながらプレイしていたのを感じました。二人はボランチ辺りまで戻ってボールを引き出す動きなど労をいとわない動きで入ることでサイドが高い位置へ入っていける時間もつくり、特に小林は前への意識が強く感じるプレイをしました。しかし、ゴールは生まれず、でもこのままやっていけば入るだろうと感じは凄く感じるプレイをしてくれました。セットプレイも何度か有りましたが、勇蔵や佑二に合わせるもゴールの枠内には飛ぶことはなかった感じです。
 対する神戸の攻撃の迫力は少なかったのですが、俊輔へ後ろ向いたところを突っかけられて奪われる瞬間が何度かあり、嫌な奪われ方をしてはいたのですが、その機会にゴールまでは来ない様に守りをかっちりやっていました。前半はスコアレスで後半へ。神戸の田代が足を痛めて前半ロスタイムに都倉に代わります。





 後半立ち上がりに、神戸は橋本に代えて小川慶冶朗を入れて左サイドに添えます。小川は前への推進力となるアタッカーで、小野裕二とは同年代でユースでも対戦経験があります。ユース時代も何試合か見ていますが、一人でゲームの流れをかえられる選手だと分かっていたので、嫌だなと思いました。
 ゲームは後半立ちあがりから、その通りに小川にボールを集めて小林のサイドをスピードでちぎっていきます。前へいくだけじゃなくて、切り込んでゴールを狙う意識があるので、マリノス守備陣を混乱に陥れます。二度の連続したピンチがあり、防ぎ切りましたが3度目のピンチで、左で作った神戸が逆サイドへ振ったボールから、ドゥトラが裏を取られて抜かれての折り返しにボランチからゴール前へ飛び込んできた大屋に決められてしまいます。佑二がブロックいった方向とは逆方向へシュートが飛んできて、飯倉はインパクトの瞬間が見えなくて動くことが出来ず失点してしまいます。

 失点してしまった事で、また駄目かという雰囲気がホームのスタンドに出てきそうになります。しかし、その雰囲気はチームの反発力が変えていきます。小川のスピード突破を小林が巻き込んで押さえたのを皮切りに、徐々に反撃に出ていくマリノス。兵藤に代えて谷口を投入して攻撃時の前へ競る選手を増やしていきます。その頃からマリノス攻撃時にゴール裏サポーターの声に合わせて、バックスタンドからの手拍子の音が凄く大きくなり、その音がどんどん広がって大きくなっていきます。その音圧に押されるようにマリノスがセットプレイの連続から、前へ前へと向かっていき、学のキープからパンゾーのクロス、谷口が少し触って、小野がヘディングで飛びこんで同点となります。小野は一目散にセンターラインへ戻ってゲーム再開を待ちます。スタンドの熱狂はさらに熱を帯びた手拍子になっていきます。
 同点ゴールから2分後、前線でボールキープからクロスに谷口がニアに飛び込んでのヘディングゴールで逆転。まさに”そこに谷口かー”というようならしいゴールを決めた谷口は、ベンチ方向のコーナーポストへ両手を広げて喜びを現わしていきます。スタンドはすさまじい歓声が生まれました。
 もっともっとというスタンドの気持ちがさらに追加点を呼び込み、左サイドのセットプレイから俊輔が蹴ったボールに、逆サイドに飛び込んできた中澤が足に当ててゴールへ流し込み3点目。更なる歓喜の瞬間がピッチでもスタンドでも起きました。

 その後は、神戸は3人目の交代をして巻き返しを図りますが、そこを守り抜いていきます。終盤にセンターバックのイグアンソンを前線に入れてきたのに対応して、マリノスは足を痛めたFW小野を下げてDF青山をバックラインへ投入します。神戸の攻めを防ぎ切ります。守ってカウンターでマリノスの攻撃の時間は有りながらもフィニッシュが決め切れません。カウンターで追加点が取れるようになるには、もう少し時間がかかるのかなとは感じました。
 アディショナルタイムの4分が出てから、冨澤が自陣でファウルを犯して2枚目のイエローで退場。10人となります。アディショナルタイムはまだあります。神戸は攻勢に出てきています。アンドリューを交代で入れようとして、最初は大黒?に代えて入れようとしましたが、ドゥトラが負傷したことで交代選手を変えてドゥトラに代えてピッチに入ります。イグアンソンのシュートミスがありましたが、アディショナルタイムは守りきって、マリノスが初勝利を飾りました。





 試合後、飯倉はピッチに喜びを表しながら倒れこみましたし、各選手が勝利の喜びを表現していました。それを見ていて、勝っていいなーって、本当にしみじみと感じました。
 本当に久々の日産スタジアムの勝利のお立ち台を使う事が出来て、そこには佑二と谷口の二人のスコアラーが上がりました。どうせなら小野も呼んで欲しかったなーと思うのは自分だけかなー。谷口が何をしゃべっているのか分からなかったのは御愛嬌ですが、それも含めていいなーて思いながら眺めていました。
 ゴールデンウイーク連戦の初戦を勝つことが出来ました。連戦となるアウェイ浦和戦へ向けて、勝ち続けることが必要なので次戦へ向けて頑張って欲しいなと思います。



 尚、この日は天候が晴れだった事もあり、日産スタジアムまでクロスバイク(自転車)で向かいました。朝早く向かったので太陽が照りつける前に到着したので快適でした。ゆるりと走って自宅からは片道34キロ:2時間半くらい掛かりました。また、クロスで向かいたいなと思います。安全運転でね。



 
 マリノスは光の向く方向へ向かっていましょう。ここからですよ。